皆さん、こんにちは!
GFF事務局の山口千恵です。
今回は、3月5日(金)にアクロス福岡の円形ホールで行われました福岡市・九州大学のシリアスゲーム制作開発プロジェクトの発表会も兼ねた、シンポジウム「産学官連携によるシリアスゲーム制作の可能性」に行ってきましたので、ご報告します。
福岡市・九州大学のシリアスゲーム制作開発プロジェクトとは、福岡市から九州大学への委託で行われた「シリアスゲームの開発」で、GFFとの連携を活かし、一年をかけゲーム制作をされました。
「環境」をテーマに、4チームがそれぞれのシリアスゲームを作ったのですが、チームごとの色が出ていて、どれも面白い作品となっていました。
会場は、ほぼ満員状態でした。
ホールの外に、今回発表されるシリアスゲームの展示がありましたが、たくさんの人が順番待ちの状態!
こちらは、特別基調講演を行っていただきました、ユトレヒト芸術大学 アート・メディア&テクノロジー学部 ゲーム&インタラクションデザイン研究部門長・教授のユルン・ファン・マストリヒトさんです。
オランダで行っている産学官連携ゲーム制作への取り組みをご紹介いただきました。
当日のシンポジウムを前に、完成間近の作品をGFF加盟企業が試遊してアドバイスをしたりと、じっくり練られたシリアスゲームの作品となっていました。
最後は、産学官でパネルディスカッションを行いました。
「学」側からの要望、「官」として行いたいこと、「産」として求めるものなど普段話せないことを、直接聞けるチャンスでもあり、活発に意見が出ていました。
さて、ここで今回発表されたシリアスゲームの紹介をしたいと思います。
(C) 武田十季 山本和彦 安東遼一 河野彰太 (SGP-A)
・Aチーム
「ダーウィンの箱庭 ―みずうみクリエイチャー―」
テーマ:外来種問題 プラットフォーム:PC(Mac)
生態系を考慮したシュミレーションゲーム。ネイチャーステージ・クリチャーステージ・イベントステージから成り、
プレーヤーは湖の生態系を理解しながら自分だけのオリジナルの湖を作り上げていきます。
途中から攻めてくる外来魚の侵略にいろいろな知恵を絞り、崩されていく生態系を工夫しながら守ることが必要。
湖の中の生物もプレーヤーが一筆書きで書くだけで生物となって動き出したり、地形も自由に変えることができたりと、誰もが楽しめる内容です。
(C) 井上喜子 西依太一 田代成美 佐藤聡栄 川尻大輔 (SGP-B)
・Bチーム
「あいにいくけん」
テーマ:身近なゴミ問題 プラットフォーム:PC(Windows)
身近なゴミ問題(環境問題)についての知識が身に付くデスクトップアプリケーション型ゲーム。
かわいいワンちゃんが、メタボな飼い主の体重をを上手くコントロールしながら街のごみ問題を解決し、女の子のワンちゃんに会いに行きます。
常にデスクトップ上に置いておく事ができますので、他の作業をしながらでもプレイする事ができます。
福岡市のゴミルールブックをもとに、身近ですぐに役に立つゴミ問題について多く取り上げています。
(C) 金子晃介 宮原克典 若山雄己 濱田亮 近藤絢子 川尻大輔 (SGP-C)
・Cチーム
「鉄屑(ガラクタ)のキリン」
テーマ:リサイクル問題 プラットフォーム:iPhone 3GS
iPhone 3GSのデジタルコンパスを使った、巨獣とのリアルな一対一の戦闘が楽しめるアクションゲーム。
iPhoneを上下左右に動かすことによってプレーヤーの視点操作がなされ、迫力ある戦闘シーンを体感できます。
ゴミをなくすことを目的として人間に開発された巨獣が暴走し、その暴走を食い止めるべくプレーヤーは一人立ち向かっていくという内容。巨獣が落す様々なガラクタをリサイクルし、戦いに有利となるアイテムや武器を作ります。
ガラクタからどんなものがリサイクルできるか等、リサイクルに関する興味を持ってもらえる内容です。
(C) SGP-D
・Dチーム
「エコろじっく」
テーマ:CO2削減 プラットフォーム:PC(Windows)
「エコろじっく」は、家庭内でCO2削減につながる行動を見つけていく組み合わせアクションゲーム。
宇宙には、惑星環境問題に対して介入する宇宙人グループがいて、そんな宇宙人たちの一番の気がかりが急激に増加している地球のCO2増加であるという設定。日本担当のグループ一番のオチコボレ宇宙人が、人間にテレパシーでCO2削減につながる行動をとらせていきます。
すぐに家庭で実行できるCO2削減のアイディアや情報が身に付きます。
今回は、ここまで!
次回は、3月6日に行いました、「第3回ゲームフロンティア」について、お送りしますので、お楽しみに♪