皆さん、こんにちは!
GFF事務局の山口千恵です。
今回は、前回密着取材を行ったポールトゥウィン株式会社の海外展開について、ポールトゥウィン株式会社福岡スタジオ 福岡デバッグサービス部部長の小泉浩さんにお話を伺ってきました!
―――ポールトゥウィンでは、デバッグだけでなく、翻訳事業もされているのですよね?
小泉氏:翻訳事業部は東京にあり、多くのゲームタイトルを手掛けています。翻訳と同時進行でデバッグが必要な場合は福岡スタジオが依頼を受けたり、連携しています。今までの仕事は「日⇔英」がメインでしたが、FIGS※のサービスを開始した事でスタッフも6ヶ国に増えました。
現在も続々拡張中で、アジア言語への展開も準備中です。
※FIGS=フランス/イタリア/ドイツ/スペイン
―――多国籍なんですね!
小泉氏:壁は少なく、多言語が飛び交いながらワイワイやってます。
基本の会話は日本語か英語です。
山口さんは「ポールトゥウィンアメリカ」にも興味があると仰ってましたよね?
余り突っ込んで聞かれると、答えられなかった場合に困るので、カンペを用意して貰ってます。
―――では、詳しく教えてください!
小泉氏:サンフランシスコからサンノゼまでの地域はシリコンバレーと呼ばれ、多くのIT企業がここに本社や開発拠点を置いています。もちろん、ゲームやモバイル、オンラインサービスなどのエンターテインメント関連の企業もこの地で数多くあります。
しかし、建物はほぼ1階建てや2階建てで、日本のような高層ビルはほとんどありません。
デバッグの作業自体は日本とアメリカで大きく変わることはなく、日本と同様のサービスを提供できているのは、福岡スタジオを立ち上げた橘がPresident&CEOとして、陣頭指揮を執っているからです。
―――あっ!橘さんって先日ファミ通に掲載されていましたよね!
小泉氏:ファミ通さんの記事では「微妙な笑顔」が載ったと嘆いていました(笑)
―――では、今回リベンジですね!橘さん、爽やかなスマイルです!
小泉氏:PTWA(ポールトゥウィンアメリカ)は日本からの出向者と現地で採用したスタッフで構成しています。実際にデバッグをする現場のテスターやローカライズを行う翻訳者は現地で採用したスタッフですが、これらのスタッフを管理するリーダーやマネージャーの半分は日本で経験を積んだ管理者です。
現地採用のスタッフは日英のバイリンガルもいますが、英語のみというものがほとんどです。日本からの出向者の半分は英語が出来ない状態でアメリカに行ったため、、現地のスタッフとコミュニケーションが取れるよう現在、猛勉強中のようです。
アメリカで更に力を入れているサービスとして、フォーカスグループとカスタマーリレーションがあります。フォーカスグループは、現地のテスターや一般のユーザーを集めて、ゲームの評価をして貰います。
たとえば、、、タイトル名の付け方から、キャラのグラフィック、ゲームの世界観からゲーム性など、様々な観点から意見を吸い出し、分析した結果をお返しします。日本の翻訳事業部も意識している所ですが、直訳では意味が通じない部分に対する意見なんかは、作品のクオリティ/マーケティングにとって重要な部分だと思います。あ、「生ユーザー」の反応を見たいというご要望には「プレイ中/ディスカッション」を撮影しビデオ提供(字幕付き)も出来ると書いてあります(笑)
また、カスタマーリレーションはユーザーサポートやSNSの運営補佐を行います。SNSは日本以上に浸透しており、各社がマーケティングに活用しています。
既にサポート体制も整っていますので、お気軽に、営業部までお問い合わせください。
おっと、カンペを読んだら「紹介」と言うより「営業トーク」になってしまいました。
すいません。
――― なるほど!日本での意味をそのまま英語に直すと違う意味になることもありますよね!勉強になります。小泉さん、ありがとうございました。
次回は、株式会社アルファ・システムのサウンドクリエイターの方に1日密着取材を行ってきます!
どうぞ、お楽しみに♪