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FUKUOKAゲームインターンシップBLOG

世界、そして、未来を見据える人たちが、福岡にいます。

GFF加盟企業をはじめとする福岡のゲーム企業の現場に入ってその仕事を体験する、ゲームインターンシップ制度。
ゲーム制作の厳しさ、楽しさを学んで、ゲームクリエイターになるきっかけをつかむ体験をブログ形式で報告します。

ガンバリオン: 2015年6月アーカイブ

こんにちは、プログラマ志望の山本祐太です。

2014winterinternganbarion.jpg
前回からの進捗は、まず、1週目までにプレイヤーや敵が撃つ弾を作り、プレイヤー、敵、弾がぶつかっているかどうかを判断する当たり判定を作りました。
ここまでは、今までやったことがあることなのであまり苦労することはありませんでしたが、実際に動かしてみると、大量のキャラクタを動かしているためあたり判定を行う回数が多く、前と比べて処理に時間がかかってしまい、ゲーム全体の動きが遅くなってしまいました。

2週目の前半は前回問題になっていたゲーム全体の動きが遅いということを解決するために、一番遅いであろう当たり判定のところを修正して高速化する作業を行いました。
まず、当たり判定の高速化の技術の中でどのような技術を使用するか、そして、その書き方を勉強しました。今回は「4分木空間分割」という全体の空間を細かい空間に分けてその中で当たり判定を取る方法を使用することにしました。
しかし実際に組んでみた結果、高速化をする前よりかえって遅くなってしまうという事態に直面してしまいました。
このことを相談してみたところ、やり方自体は間違ってはいないが「プログラムの実行中にメモリを確保する」という遅い処理をそのプログラムの中で多用してしまっていたため遅くなったということが分かりました。
そのため、「メモリをあらかじめ確保しておく」方法に切り替えて、さらに、画面外の不要な当たり判定や描画などの処理を省くことによって高速化することができました。

2週目の後半までに当たり判定の高速化が終わりゲームの大半は完成しましたが、現状のシンプルな内容ではゲームとして少し物足りないので、新たな要素を追加しました。
内容は、プレイヤーの弾が敵にあたると敵がダメージを受け爆発して、その爆風に当たった敵も連鎖的にダメージを受け爆発するというものです。さらに爆風でダメージを与えた場合は弾でダメージを与えた場合より得点が高くなるという仕様にしました。
これにより、弾を当てて1体ずつ倒していくよりも、敵が密集している危険なところに行って倒していくほうが、やられやすいけど得点が多くもらえるというハイリスク・ハイリターンの面白さが加わりました。

以上の要素を加え、あとは細かい調整をして何とかゲームとして完成させることができました。

最終日は、今回のインターンシップの報告会をしました。

2014winterinternganbarion5.jpg                              (緊張が伝わってきます)


2014winterinternganbarion6.jpg                            (たくさんのアドバイスを頂きました!)

報告会では制作した作品を発表し、社員の方々からプロとしての意見を頂けました。それにより、よかった点、反省点などが分かり、今後の作品制作の参考になりました。
さらに、報告会が終わった後に、最先端の技術やゲームなど、ゲーム業界の現状などが分かる「GDC」というイベントに参加した社員の方々からの報告会に参加しました。プロのイベントということもあり、難しい話が多く、理解できない部分もありましたが、ゲーム業界の深い話に触れられる良い機会だったと思います。

また、インターン期間中に福岡ゲームコンテストの表彰式やゲームクリエイターの対談が聞ける「GFF AWARD 2015」に参加しました。プロのゲームクリエイターの貴重なお話が聞けたり、若手社員の方々の学生に近い視点でのお話も聞けたほか、福岡の学生さんの作品を直に触ることができ、よい勉強やモチベーションの向上につながりました。

今回のインターンシップでは「処理の高速化」の部分が特に成長できたと思います。
今までは、プログラムの「見やすさ」や、「変更のしやすさ」、「汎用性」は意識していましたが、ゲームにおいて必要な「処理の高速化」はあまり意識することがなく、また知識もほとんどありませんでした。しかし、今回実際に大量のキャラクタを動かすゲームを作成したところ、処理が遅くてゲームにならないということが起きたため、処理の高速化の大切さを学びました。
以上のことを意識して今後の作品作りなどに取り組んでいきたいです。

インターンシップを終えて、初めは、初めての環境でほかのインターン生もいなくて、少し不安でしたが、会社の方の丁寧な指導や、休み時間の会話などで、少しずつ楽しめるようになりました。

2014winterinternganbarion7.jpg                           (リフレッシュルームにてランチタイム)

今回のインターンシップで、アマチュアとプロの違いがよくわかったので、これからはプロの作り方を意識してゲーム作りに励んでいきたいと思います。

今回のインターンシップでお世話になった社員の皆様、ありがとうございました。

■ ガンバリオン公式ホームページ


【関連ブログ】
【2015春】ガンバリオンでインターンシップ!(1)
こんにちは、プログラマ志望の山本祐太と申します。

2014winterinternganbarion.jpg
私が今回のインターンシップに応募した理由は、ゲーム会社に就職する前に、実際にゲーム会社とはどのような所なのかを具体的かつ明確に知っておきたいと考えたからです。

福岡に来てみて驚いたことは、近所の店が充実していることでした。
名古屋から来たため荷物が多くなると困ると思い、あまり多くのものを持ってきませんでしたが、実際に来てみると足りないものが出てきて少し困りました。
しかし、私が借りた部屋の近くには弁当屋などのあると便利な店や、家電量販店などのいざという時に必要な店など、さまざまな店があったため、足りないものはほとんど買い揃えることができました。
名古屋での私の住んでいるところは都心から少し離れたところにあるので、福岡の都心の利便性を痛感しました。

インターンシップが始まり、会社に入ってまず初めに言われたことが「表情が堅い」でした。緊張していたというのももちろんありますが、ゲーム制作はコミュニケーションも大事なので表情を出したほうが伝えたい事が伝わりやすくなるとのことでした。
実際、社員の方を見ていると作業中は静かに集中していますが、休憩のときは皆さん楽しそうに話していて、コミュニケーションを取りながら1つの作品を作っているのだなと実感しました。

初日は会社独自のライブラリの解析から始まりました。
私が普段学校で使用しているものとは違うライブラリだったため、使い勝手が違ったり、今までやったことのないような処理があるなど、初めのうちは少し困惑しましたが、 慣れていくと、あると便利なものがすでに用意されていたりして、使いやすいと感じるようになりました。
ライブラリの解析が終わると、そのライブラリを使ってゲームを作り始めました。
内容は、フィールド上にたくさん出てきた敵を撃って倒していくシューティングのようなゲームを想定しています。
初めは床の配置といった比較的簡単なプログラムを組んでいたため、特別な技術はあまり必要ではありませんでしたが、自分の持っている技術も積極的に使っていきたいと思います。


2日目は、プレイヤーや敵を配置して操作したり、デバッグ表示をしたりしました。
学校では、動きを確認する際デバッグ表示をせずに確認していましたが、 プロの方に、バグが出てもすぐに原因が見つけられるようにデバッグ表示をすることは大切であると教わり、デバッグの重要性を知りました

2014winterinternganbarion2.png           (さまざまなパラメーターを表示してすぐに確認できるようにしています)


もうひとつ起きた問題点は、ファイルの入力のやり方でした。
こちらも、学校ではあまり勉強していなくて、普段はC++で用意されているファイルの入出力を使用していましたが、会社で使っているファイル入力のやり方と大きく異なっていたため、理解と解決に時間がかかりました。
具体的には、普段使用していたC++のやり方は、ファイルを開いて、ファイルからデータを1つずつ順番に読み込んで使用し、最後にファイルを閉じるというやり方でした。
しかし、会社でのやり方は、最初にファイルの中のデータすべてを読み込んで、メモリに格納し、格納したメモリからデータを取得するというやり方でした。
最終的にやることはあまり変わりませんが、概念の違いにより、プログラムの書き方も違ってくるため、プロの方に丁寧に教えてもらいながらじっくり勉強しました。


2014winterinternganbarion3.jpg

3日目である今日は、前日にできなかったファイルの入出力の続きを行いました。
プログラムを組んでいる際に、メモリの容量が足りなくなるという事態が起こりましたが、プロの方のアドバイスと、自分の持っている技術で何とか解決できました。
今回は解決できましたが、私は今までメモリのことをあまり考えてこなかったので、そこもプロの方は違うのだと思いました。


今回の記事はここまでです。
次回は、さらなる進捗をお届けしていきたいと思います。
短い期間ですが、よろしくお願いします。

■ ガンバリオン公式ホームページ

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