サイバーコネクトツー
PS3「NARUTO-ナルト- ナルティメットストーム」開発チーム/
プロジェクトリーダー
西川 裕貴
1.今の仕事を始めることになったきっかけ
私は高校時代「RPGツクール」というゲームソフトにものすごくハマっていて、作ったゲームの感想を友達から聞くことが何よりの楽しみでした。その頃からゲームクリエイターという職業に興味を持っていた私は、高校卒業後に地元を出て福岡の専門学校へと進みました。その専門学校でゲーム制作の勉強をしている時に、会社説明会に来ていたサイバーコネクトツー代表の松山と出会い、彼の燃えたぎった信念の前に私の心は震えました。そして「この人と一緒に面白いゲームを作りたい!」と思い、履歴書と作品集を送ったのがこの仕事を始めたきっかけです。
2.どんな仕事をしていますか?
現在はPS3「NARUTO-ナルト- ナルティメットストーム」開発チームのプロジェクトリーダーとして、ゲームのプランニングや開発スケジュールの管理、プロジェクトに関わる外部の関係者との連絡のやりとりを行っています。(以前紹介して頂いた「宇佐見」と「石橋」も同じチームです)この「ナルティメットストーム」は海外でも発売されるタイトルですので、海外担当者とのやり取りが特に多く発生します。その際、企画・グラフィック・プログラム・サウンド...これら全ての部署の状況を報告、または意見を交換しながら連携を取っていきます。弊社と先方の意見をまとめ、双方が納得するまでの作業・道のりは、なかなかに大変ですが、それらが上手く進行して"結果"が生まれると、最も喜びを感じることができるポジションだと思います。
3.私にとっての思い出のゲーム。
スーパーファミコンのゲームソフト「RPGツクール」です。買って最初に作ったゲームは10分程度でクリアできるような内容でしたが、作り上げた時の達成感は今でも忘れられません。その後は年に2~3本のゲームを作っては、お手製のマニュアルとセットで友達に貸したりしていました。(マニュアルを作る時はキャラクター紹介のイラストを描くのがすごく楽しかったです)ちなみに自信作は、当時「アスキー」が主催していたゲームコンテストにも応募していました。結果は...「参加賞」でしたけど...。
4.最近読んで面白かった本やおすすめの映画はこれ!
最近面白いと感じた作品を1つ紹介させて頂きます。
「ひぐらしのなく頃に」
アニメ→漫画→小説→ゲームといった流れで、見事にメディアミックスの戦術にハマってしまいました。この作品には暴力的・猟奇的な描写が含まれるため偏見を持たれている方もいるかもしれませんが、メディアを問わず一度作品に触れてもらえれば、この作品が持っている真の魅力が見えてきます。1つのエンターテインメント作品として大変楽しめると思いますよ。
5.ゲーム業界を目指す方へアドバイス
ゲーム制作ではそれぞれ担当を決めて作業を行いますが、故に自分が担当している箇所以外にあまり目がいかなくなる傾向があります。しかしゲームは様々なアイデアとテクノロジーの結晶であり、最終的には1つの作品としての完成度が問われます。そのため、ゲームをより良くするための意見・問題点の指摘・改善案の提案などを積極的にしてくれるスタッフは開発にとって貴重な存在です。ですので、皆さんには常に「積極的」でいて欲しいですね!